椎間板症やぎっくり腰はよく耳にしますが、「ぎっくり背中」というものがあるのをご存知ですか?背中がぎっくりなの?と変に思われるかもしれませんが、実はけっこうな頻度でぎっくり背中になってしまうそうです。しかも、背中の右と左で痛みの原因が変わるというのだから驚きです。ぎっくり背中、どんな症状なのでしょう?
『ぎっくり背中』なんてあるの?
ぎっくり腰なら誰でも知っていますが、「ぎっくり背中」なんて、言葉にすら違和感がありますよね。でも、背中がぎっくり腰みたいになることは本当にあるんです。しかも、ぎっくり腰よりも頻度は高いそうで、ちょっとしたことで起きてしまうみたいです。今まで、背中が痛いな~って感じたことのある人は、もしかしたらぎっくり背中だったかもしれませんよ。
「ぎっくり背中」、どのような時になりやすい?
ぎっくり背中は、ぎっくり腰になる時のように、中腰の姿勢で重い物を持ち上げようとしたり、突然激しい運動をした時に起こります。しかし、ぎっくり腰よりも、もっと些細なことでも起きてしまうのがぎっくり背中の怖いところです。
腕を高く上げて荷物を取ろうとした時
本棚や書類棚など、自分の背よりも高いところにある重い物を取ろうとした時、ぎっくり背中になることがあります。例えば、衣替えの時期、天袋にある季節モノが入った段ボールの箱などを取ろうとした時、ぎっくり背中になる可能性がありますので、要注意です。
くしゃみをした時
くしゃみをした時にもぎっくり背中になってしまう恐れがあります。
洋服を着替えている時
洋服を着替えている時もぎっくり背中になることがあります。朝はパジャマから着替えますよね。こんなちょっとした時にも要注意なんです。
深呼吸した時
深く息を吸うなど、深呼吸した時もぎっくり背中になるんだそうです。
それだけで!って思うかもしれませんが、これがぎっくり背中の怖いところですね。
ぎっくり背中になる主な原因
上記のようなことがきっかけでぎっくり背中になってしまうのですが、そもそもぎっくり背中になる原因は、筋肉の疲れや急な刺激によるものです。これは、ぎっくり腰はもちろん、肩こりや首こりなどと同じ類のもので、そういった痛みが下の方へ移行していき、ぎっくり背中になってしまうと言われています。
加齢による筋肉量の変化も一因
筋肉の量も関係しています。筋肉量の少ない人ほど、ぎっくり背中になりやすいと言われています。筋肉の量は加齢とともに減っていきますので、年を取るほどぎっくり背中になりやすくなるのです。
ぎっくり背中は、背中の右が痛いのか、左が痛いのかでも原因が異なります。背中の右側が痛い時には、肝臓が弱っているからで、左側が痛い時には、すい臓や心臓が弱っているからだそうです。重要な疾患の恐れもありますので、痛い部分をしっかり見極めた方が良いでしょう。
ぎっくり背中になった時の対処法
冷湿布が効果的
ぎっくり背中は、言わば背中の筋肉が炎症を起こしているような状態なので、冷やしてやることが効果的です。簡単な方法は冷湿布です。冷たい湿布を患部に貼って痛みが引くのを待つと良いでしょう。
サプリメントで疲れを取る
ぎっくり腰の時は安静にと言われると思いますが、ぎっくり背中も同じです。
無理に動かそうとしないで休息を取ることも効果があります。疲れを取るサプリメントを飲むことも有効です。
入浴はなるべく避けて!
先ほどの冷やすに関連していますが、入浴は逆効果です。冷やした方が良いので、患部を温めるような入浴は避けましょう。ぎっくり背中になった当日は、できればお風呂はやめた方が安心です。
もし、そういう状況になったら当院へお越し下さい。