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宮城県仙台市青葉区 仙台メディカル整骨院

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2020年 2月

膝が痛い。若いときにはほとんど感じなかったのに、40歳、50歳あたりからはっきりと膝の痛みを感じ始めるという人が増えてきます。

調査(※)によれば、膝の痛みを感じ始める年齢でもっとも多いのが50代(28.9%)、次いで40代(25%※)です。40~50代といえば、働き盛り。

では、なぜ40代、50代から膝が痛みだすのでしょう? そこで、東京医科歯科大学運動器外科学教授(2017年より国立病院機構 災害医療センターの院長)の宗田大先生に伺いました。

(※科研製薬株式会社・生化学工業株式会社「ひざの痛みと対処法に関するアンケ―トより、有効回答数800」

変形性膝関節症とは

「40代、50代からの膝の痛みの多くは、変形性膝関節症です。変形性膝関節症とは、膝の関節内でクッションの役割をする関節軟骨がすり減り、骨と骨が摩擦を起こすようになって膝の関節が変形する病気です。その症状は、最初は①強ばるなどの違和感 ②階段を上り降りする際や立ち上がったときに出る痛む ③炎症によって腫れて痛むと言った具合に、次第に強い症状が出てきます。私が診ている病院でも、患者さんのほとんどが膝に痛みが出てから病院に来ます。しかし、この病気がやっかいなのは、痛みの強さと病気の進行度合いが必ずしも比例していないことなのです」

レントゲンの画像では、膝関節の変形がかなり進んでいるのに、あまり痛みを感じない人もいれば、鋭い痛みを感じる人もいるそうです。

「そこで、最初に、最も重要なことをお話ししておくと、少しでも膝に違和感を感じたら、整形外科に受診し、治療を始めることです。擦り減った関節軟骨はもとには戻りません。しかし、今以上、擦り減らないようにすることは可能だからなのです。また、膝の痛みの強さや変形の度合いに関係なく、また、変形性膝関節症か否かにも関係なく、膝の曲げ伸ばし運動を意識してやって欲しいということです。関節は、動かさなくなればどんどん硬くなって、機能低下を起こします。そして、やがて固まり、動きにくくなってしまうからです」

とくに働き盛りの中高年で、デスクワークの人は長時間座りっぱなしです。ですから、膝の痛みがある・ないに関係なく、時間をみつけて屈伸運動を心がけることが大事だということです。

内側の膝が変形するタイプの人が多い

さて、本題の変形性膝関節症ですが、そのタイプには2つあり、膝関節の外側がすり減る外側型、内側の関節がすり減る内側型です。その特徴は大きく異なります。

1、外側型は、ケガや病気などの二次性の要因

2、内側型は、加齢や肥満、O脚など一次性の要因

が多いのです。

ちなみに、膝関節にかかる体重の負荷は、内側7、外側3の割合ですので、負担の大きい内側型の変形性膝関節症の方、つまり加齢や肥満、O脚の要因の方が多いのです。

そもそも膝は、平の道を歩くだけで体重の3倍の負荷がかかり、立ったりしゃがんだりすれば体重の約7~8倍もかかります。このように、日常生活だけでも繰り返し酷使しているので、加齢によって繰り返し負荷がかかった膝軟骨が擦り減ってしまうのは自然現象ともいえ、仕方ないことでもあります。

「ただし、ご自身でできる有効な対処法としては、膝に負荷を減らすために体重を増やさない、О脚を治す、正しい姿勢で歩く、正しい靴を選ぶなどいろいろありますが、最初に申し上げたように、どんな方も、膝の曲げ伸ばしをすることが一番大事です。これは、膝周りの筋力強化をするためではありません。むしろ変形性膝関節症の方は、ハードな筋力トレーニングやランニング、ウォーキングで無理をすると、膝軟骨は余計に擦り減ってしまいます。ですから、ストレッチをする程度のゆっくりとした曲げ伸ばし運動が一番良いのです。これを続ければ、膝の機能は一生ダメになることはありませんから、ぜひ、毎日、膝の曲げ伸ばし運動を続けてみてください」

●寝違えとは?

一般的に「寝違え」と呼ばれる症状の多くは、首周辺の筋肉が軽度の肉離れを起こしている状態を指します。

人間の頭部は、正面から見た首の幅に対して中間の位置にあるのが望ましいのですが、睡眠中はどうしてもその位置からずれがちです。長時間にわたって首がおかしな方向に曲がったままになっていると、首の筋肉が部分的な阻血状態になり、筋肉も凝り固まりやすくなります。そのような状態で起床時に急に頭首を動かすと、寝違えが発生するのです。

例えば運動をするとき、ストレッチをせずにいきなり激しい運動をしたら筋肉を傷めてしまいますよね。それと同じで、睡眠中に凝り固まった筋肉をいきなり動かすと、軽度の肉離れが起きるのです。つまり寝違えは、寝ているときに生じるわけではありません。寝違えの原因は睡眠中に作られますが、寝違えの炎症が発生するのは起床時なのです。

寝違えの原因は、睡眠時に作られます。つまり予防のためには、就寝環境の改善が要になってくるのです。

 

●適度に寝返りが打てるよう、寝具を整えよう

実は、寝相の良い人は寝違えやすいと言われています。寝相の良い方は、就寝中に姿勢があまり変わっていない可能性が高く、筋肉・血流が凝り固まりやすいからです。

就寝時の姿勢と起床時の姿勢があまり変わらない方・寝相が良いと人から言われる方は、自然な寝返りを促す就寝環境を作るようにしましょう。例えば、マットレスは硬めのものがおすすめです。低反発や柔らかい素材は寝返りが打ちにくくなるので、避けましょう

 

●首に負担がかからない高さの枕を使おう

枕は、頭が本来あるべき位置(曲がっても反っても横に倒れてもいない位置)に来る高さのものを使いましょう。あまり寝返りを打たない人でも、枕の位置を正しくセッティングするだけで寝違えのリスクは随分減ります。

 

●寒い環境で寝るのは避けよう

寒い環境で寝ると、血流悪化・筋肉硬直しやすくなります。冬場はもちろん、夏場もクーラーで冷やしすぎないように気をつけましょう。

 

●泥酔状態・過度に疲れた状態で寝るのは避けよう

お酒を飲んだ後は寝違えが起こりやすいと言えます。その理由はふたつ。

ひとつは、筋肉内の血流が低下しやすくなること。もうひとつは、酔っていると感覚が鈍くなるため、寝返りの回数が激減することです。また、過度に疲れているときにも、お酒を飲んだときと同じことが起きやすくなります。

飲酒後やいつもより疲れているときは、寝る前に経口補水液などでミネラル分を補給するのがおすすめです。ミネラル分摂取は血流の低下を防ぎ、寝違えの予防につながります。

「寝違えストレッチ」の画像検索結果

「寝違えストレッチ」の画像検索結果

当院では、「ぎっくり背中」でお困りで、色々なところに行ったけど、良くならなかったという方もいらっしゃいます。

「ぎっくり背中」は安静にしているように言われることが多いようですが、安静にしていても、しばらく痛みが続き、なかなか良くならないケースもあります。

一度、背中に痛みが出てしまうと、何度も同じような痛みを繰り返してしまう方も多く、「今ある痛みを何とかする」ことも大事ですが、それ以上に「なぜ背中が痛くなってしまうか」という方に目を向け、痛くなる原因を探っていく方が大事ですよね。

近年では、ギックリ腰でも「安静にすること」が絶対ではなく、動かせる範囲で動かした方が、回復が早いとの報告もあります。

ぎっくり背中の場合も、痛みがあって動かすことが不安なお気持ちは理解できるのですが、動かせる範囲で身体を動かした方が、回復が早くなる場合もあります。

なかなか痛みが良くならないなど、お困りの方は、これ以上悪化しないように、ぜひ当院にご相談ください。画像に含まれている可能性があるもの:スケッチ

皆様こんにちは。 二月に入り冬らしい天気が多くなってきましいたね。

今回はギックリ腰についてお話しします。

 

重い荷物を持った瞬間、腰に激痛が…!「ぎっくり腰」はある日突然やってきます。
普段運動をしている人や若い人でもなる可能性のあるぎっくり腰の正式名称は「急性腰痛症」。その名の通りいきなり腰が痛くなり、主に短期間でおさまる腰痛のことをさします。あの時、重い荷物を持たなければよかった…とか、ソファで寝落ちしなければよかった…などと悔やんだりしたことはありませんか?
でも、本当に「重い荷物」や「不自然な格好で寝ていたこと」が原因でぎっくり腰は起こるのでしょうか?あなたのぎっくり腰の原因を知って、予防、対処法を学びましょう。

ぎっくり腰の原因は内臓?ストレス?あなたのぎっくり腰の原因を探ろう!

実際ぎっくり腰の原因は特定しにくく、筋肉の過緊張や疲労、炎症などとされることが多いのですが、腰はなぜそんなに弱いのでしょうか?日本人の30代男性の背筋力平均は約130kg、女性は約80kgと言われています。いくら重い荷物を持ったからといって筋力を上回るほどの荷物を持ってぎっくり腰になったわけではないでしょう。日常の動作で腰を痛めたといった場合、筋肉だけでなく心身に何かしらの問題があったことが考えられます。

■あなたはどれに当てはまりますか?
☑ 睡眠不足、ストレスが多い
疲労の蓄積やストレスによる神経の興奮で筋肉が凝りかたまっていると考えられます。

☑ 運動不足、運動が苦手、カラダが硬い
運動量が足りないために筋肉内の血液循環が悪い状況と考えられます。

☑ 貧血
カラダを動かすために必要な栄養が不足し、筋肉や組織も栄養不足になっていると考えられます。

☑ 冷え性、寒がりである
カラダを温める力が弱く、外的要因による冷えで筋肉の柔軟性が不足していると考えられます。

☑ 血圧が高い、便秘がち、汗をかきにくい
組織の水分不足で筋肉の柔軟性が低下したり、靭帯などの結合組織が硬化しやすくなっていると考えられます。

あなたのぎっくり腰はどこが痛む?タイプ別対処法とは

腰痛と一言でいっても、腰の痛む場所によっておおまかにタイプが分けられます。カラダの弱い部分、使い方の癖などによって対処方法のポイントが違いますので、タイプに応じたケアを行うことが肝心です。

カラダの上半身と下半身をつなげている腰は、普段どのようにカラダを動かしているかによって痛むエリアが変わってきます。あなたの腰痛は主にどの辺りが痛みますか?

あなたのぎっくり腰はどこが痛む?タイプ別対処法とは

■腰の上部タイプ(赤)
腰の上部は上下のエネルギーを司っている部分です。この部分が痛む方は、上半身に向けてエネルギーを使っている習慣があるかもしれません。例えば、腕の上げ下ろしが多い、立ちっぱなしの仕事、頭脳労働など。このタイプは気(き=カラダを動かすエネルギー)の流れが滞っている可能性があります。気は上半身で滞りやすく、停滞すると血(けつ)を上手く巡らせることが出来ずに下半身に溜まりやすくなります。ふくらはぎの筋肉を鍛えて血を流れやすくし、上半身に上がった気を全身に戻すよう巡りを促しましょう。目を休めたり、アロマや音楽等でリラックスを促し自律神経の乱れを整えることも大事です。

■腰の真ん中タイプ(青)
腰の中心部はねじる姿勢の時にポイントとなる部分。ぎっくり腰に一番多いタイプかもしれません。胃腸が弱かったり、水分代謝に不調がおきやすく、むくみなどが気になりませんか?このタイプの人は、お腹まわりに力が入りにくいため姿勢が悪くなりがち。体幹の筋肉が弱いと、カラダを急に動かした時に弱さが出やすくなりますので、冷えを防ぎ、日常から姿勢を保てるよう体幹の筋肉をつけていきましょう。

■腰の下部タイプ(緑)
腰の下部はカラダを前後に動かす支点となる部分です。特に背骨の最下部、腰椎が骨盤とつながっている部分はカラダを反らす時の支点になっている部分ですので、反り腰など前のめりの姿勢は呼吸器に影響を及ぼすことも。まずは立つ時、歩く時などに重心が前後にぶれないように整えましょう。腰の反りは胸部の反りにも影響するため、呼吸に関わる肋骨周りのストレッチも効果的です。

 

ギックリ腰は疲労の最終形態ともいわれ、筋肉からの警告でもあります。 皆様充分ご注意を。。