6.前脛骨筋のストレッチ:歩くために欠かせない筋肉
前脛骨筋は、「弁慶の泣き所」と言われる部位の少し外側にある、脛(すね)の筋肉です。
脛から内側から足の甲までつながっている、とても長い筋肉なのですが、この筋肉がある事で、立つ・座る・歩く、などの動作ができるのです。
ちなみに、「前傾骨筋を使っている」 という事を簡単に実感したい場合は、つま先立ちをしてみると良いでしょう。
つま先立ちをする事で、「すねの外側から足の甲の内側にある筋肉」に力がかかるのが、よくわかると思います。
ところで、この前傾骨筋が硬いと、どういう事が起こるのでしょうか?
立ったり歩いたりする時の負担が増しますし、腰痛など他の要因が重なって、歩こうとする時に一番負担のかかるのが、この前傾骨筋です。
ひどい場合は、少し走っただけで、足をひねってしまう場合も。
また、「足が疲れてむくんできた」、という時には、この筋肉に疲労が溜まっている事が多いようです。
以上のような事態にならない為にも、普段から前脛骨筋を十分に柔らかくしておく必要があるのです。
前脛骨筋を柔らかくするためのストレッチ
前脛骨筋のストレッチは簡単です。
正座をして上体をゆっくりと後ろに倒す。
前脛骨筋は伸ばされるので、ゆっくりとこの動作を繰り返す。これだけです。
この時に、つま先を外側に向けると筋肉が伸びてくれないので、まっすぐ向けるようにします。
もっと簡単な方法として、つま先だけを上下させるという運動もあります(「トウレイズ」と言います)。
立った時はもちろん、座ったままでもできるので、おすすめです。