膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)<ジャンパー膝>
ジャンプを繰り返すスポーツにご注意
膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで、膝蓋骨(しつがいこつ)と脛骨(けいこつ)をつなぐ膝蓋靱帯が炎症を起こします。重症例では膝蓋靱帯が完全に断裂します。バレーボール、バスケットボール、走り幅跳びや走り高跳びなどの陸上競技、野球、サッカーなどジャンプを繰り返すスポーツによって起こりやすく、とくに成長期や身長の高い人によく見られます。
●症状
- 膝蓋骨の下<脛骨結節>が痛みます。
- 最初はジャンプなどの動作時にだけ痛みが出ます。
- ジャンプやランニング、とくにジャンプの着地で強い痛みを感じます。
- たまに患部が腫れたり、熱くなったりします。
- 太ももの筋肉が縮んで硬くなることもあります。
- 脛骨結節が隆起することもあります。
●原因
- ジャンプで膝蓋骨の下の膝蓋靱帯が引っ張られ、炎症を起こしています。
●治療
- スポーツを休み、安静にします。
- 大腿四頭筋(だいたいしとうきん)や大腿二頭筋(だいたいにとうきん)など膝に関係する筋肉のストレッチと筋力強化を行います。
- 痛みがひどければ消炎鎮痛薬を貼ったり塗ったりします。
- 重症例では手術をすることもあります。
- スポーツを再開したら、大腿四頭筋のストレッチを欠かさないように気をつけます。
- 衝撃吸収性の高い靴や膝のサポーターも有効です。