健康ウオーキングのすすめ
正しい歩き方(良い姿勢で歩く)
高齢者にとって、実年齢より若く見られることはうれしいことですが、
気になるのは姿勢や動作に現れる体力年齢です。
姿勢が悪く、歩き方にメリハリがないと、
実年齢より老けて見えてしまいます。
そこで、若々しく健康な歩き方のポイントを御紹介します。
下の図を参考に正しい姿勢を意識して、
健康的な歩き方をマスターしてください。
まずは、良い姿勢で立つことです。
次に肩の力を抜くことです。
良い姿勢を意識するあまり、
無意識のうちに、肩に力が入ってしまいがちです。
肩に力が入ると、呼吸が浅くなり、
酸素を十分に取り入れることができませんので、
気を付けてください。
いつもより歩幅を5cm広げるつもりで、
股関節から振り出す様に脚を出すと膝が伸びて、
かかとから着地することができます。
かかとが着地すると、
もう一方の脚のかかとがあがり、
足先で地面を押します。
下の図は歩行時の脚の様子を示しています。
上の図が正しい歩行時の体重移動の軌跡を示した図です。
体重を素早く移動するのもウォーキングのポイントの一つです。
上の図は、歩く様子を上から見た図です。
右足が前に出るときには、左手が前にでて、
左足が前に出る時には、右手が前に出ているのがわかります。
上半身と下半身の回旋運動が
反対方向に動いていることがわかります。
高齢者になると、
この歩き方を忘れてしまうことがあるので、
一つのポイントとして覚えておいていただくといいかと思います。
歩く時間(あるいは歩数)、歩く速度、頻度(1週間の回数)などは、
一人一人の体力や健康状態に合わせて無理をせず、
「もう少し歩きたい」と感じるところでやめておきましょう。
最初からがんばりすぎると、
どっと疲れたりしますので、
徐々に強度をあげていきましょう。
ウォーキングによって期待できる効果には以下のものがあります。
1、 | 生き生きと日常生活活動ができる。 |
2、 | 抗重力筋を維持し、足腰が丈夫になる。 |
3、 | 血液の循環がよくなる。 |
4、 | 呼吸数が増え、換気量が増す。 |
5、 | 調整力、バランス能力を維持、改善し、転倒を予防する。 |
6、 | 骨量を維持し、骨折を予防する。 |
7、 | 肥満を防止する。 |
8、 | ストレスを解消し、爽快感があり、健康意識が向上する。 |
体力に合ったウォーキングは
健康増進に効果があります。
上にあげたウォーキングの方法はあくまでも理想的なものです。
ウォーキングの知識の一つとして参考にしてみてください。
自分に合った方法で、
継続的にウォーキングが続けられるよう、
がんばりましょう!